他人(ひと)に見せるもんちゃうて。

自分による、自分のための、メモ書き。

ポジティブ心理学 / Well-being からライフスタイルを再考する。

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今日は、ポジティブ心理学において考案された「PERMAモデル」と、ギャラップ社が定義した「Well-being の5つの要素」をもとに、人生の過ごし方を再考してみます。

目次

1. ポジティブ心理学とは?

従来の心理学が「人間の不幸な状態を克服する / マイナスをゼロにする」ことを目的とするのに対し、ポジティブ心理学は「通常の状態からより幸福になる / ゼロをプラスにする」ことを目指す*1心理学の一学問です。

ここ最近、注目されている「レジリエンス」「PTG(Post Traumatic Growth=心的外傷後の成長)」という概念の普及過程においてもポジティブ心理学の影響があるようです。

2. 今回参考にする2つのフレームワーク

2.1. PERMAモデル by Seligman, ポジティブ心理学

以下の5つの領域 + α によって、「持続的な幸福」は構成されており、それは高めることができるというもの。

  • P(Positive Emotion=ポジティブ感情)
  • E(Engagement=物事への積極的なかかわり)
  • R(Relationships=他者とのよい関係)
  • M(Meaning=人生の意味や意義の自覚)
  • A(Accomplishment=達成)

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人間の“幸福”や“喜び”などを研究する「ポジティブ心理学」の意義を聞く | RESEARCHER'S INSIGHT | BackUpより引用)

2.2. Well-being の5つの要素 by Gallup

www.gallup.com

  • Career Well-being
  • Social Well-being
  • Financial Well-being
  • Physical Well-being
  • Community Well-being

3. それぞれの方法で、生活に活かせる部分を考える

3.1. PERMAモデル

以下のページで、持続的な幸福感(Flourish)を高める方法が例示されている。

positivepsychology.com

落とし込んでいくと、こんな感じだろうか。
色々と、別途深掘って考えるべきことが見えてきた。

Positive Emotions / ポジティブ感情
  • 大切にしたい人と共に時間を過ごす
    • できる限り業務時間内に仕事を終わらせて、妻と過ごす時間を大切にする。毎日が難しくとも、可能な日はしっかりケアする。
    • 意識的に、近くに住む家族の元を訪れる時間を設ける。わたしの場合、母は一人暮らしなので尚更。ただ妻との相性*2もあるので立ち振る舞い方に注意。
  • 自分自身が楽しめる活動をする
    • 妻と Netflix 鑑賞する
    • サイクリング
    • 友人との近況報告会
    • 使ったことのないツール / インターネットサービスに触れる
  • Uplifting Music や Inspirational Music を聴く
    • 読書時間に Inspirational Music、運動時間に Uplifting Music みたいな感じが合っていそう
    • Spotify さん、よろしくお願いします
  • 人生でありがたいと思うことや、上手くいっていることに思いを馳せる
    • 1日の終わり寝る前に、良かったことや嬉しかったことなどを振り返る
    • 思いつかなかったら寝れなさそうだけど、実はこれが一番効果高い気がする
Engagement / 物事への積極的なかかわり
  • 時間を忘れるほど夢中になれる活動に参加する
    • ネットサーフィン...? これは活動なのか...?
    • 上記含め、読書や新しいアイディアを仕事で試してみるなど、知的好奇心を満たすことには夢中になれる
    • けど、他人ほど夢中になれるもんってない気がしている。まあいつか見つかるだろうと思いながら、今は時間を忘れてブログを書いてる。
  • 平凡な日常や仕事の中でも、「今を生きる」ように努める
  • 自然の中に身を置いて、身の回りで起こることを見て、聴いて、感じる 
  • 自分の強みを知り、得意なことをする
    • ストレングス・ファインダーに沿って得意なことに注力してみる。
    • まだ診断したことない人は、是非テストしてみることをオススメします。
      私の上位5つの強みは以下の通り。
      • ポジティブ ... 大体のことは前向きに捉えてます。
      • 収集心 ... オタク気質があります。特に、インターネットを活用したリサーチ業務が得意です。情報収集してこういう場で発信する、というのは、収集心・学習欲という自分の性にも合っていそうです。
      • 共感性 ... 人を嫌いになることは滅多にありません。それぞれのバックグラウンド(環境、仕組み)に思いを馳せて、「そういうこともあり得るよね。」と無意識に相手を理解しようとすることから始めます。
      • 学習欲 ... 収集心の亜型だと思ってます。積ん読がはかどっています。もっとアクションに落とし込んでいきたいなと思い、今回のブログスタートに至りました。
      • 社交性 ... 複数人より1対1の方が好きです。新しい出会いに対してもオープンです。
Relationships / 他者とのよい関係
  • 興味のあるクラスやグループに参加する
    • 今後は、英会話クラスを受けてみたいなと思っています。
  • よく知らないメンバーに質問をして、その人のことをもっと知る
    • 会社が大きくなってきて、知らないメンバーも増えてきたので、関係ありそうな人や自分が興味を持った人から、コミュニケーションの機会をつくっていきたいなと思います。
  • 知り合った人と友好関係を築く
  • しばらく話したり、繋がっていない人たちと連絡を取る
    • ちょうど1年前に取り組んだ結果、非常に収穫が多かったのでオススメです。大学時代の友人らも、それぞれキャリアを歩む中でお互いに良い影響を与えられるようなフェーズに来た感覚があります。
    • 最近生活も落ち着いてきたので、連絡できてない人に改めて連絡してみようと思います。
Meaning / 人生の意味や意義の自覚
  • 自分にとって大事な運動や組織に参加する
    • 大学時代に参加していた、在日ブラジル人子弟らを支援するボランティア活動に改めて参加することを検討してみたいですね。
    • 一方で、中途半端な支援は何の助けにもならないよなと思っていて、仕事やプライベート(家族との時間)が忙しくなって、自分が彼らにとって厄介になってしまわないか心配しています。
  • 繋がるものを見つけるために、新しい、創造的な活動を試してみる
    • このブログ活動が良さそう!
  • 他人を助けるために情熱を注ぐ方法を考えてみる
    • まさに、上述のボランティア活動において、自分がどういう形でサポートできるのか考えたい。これは別記事つくって考えたいと思います。
  • 大切にしたい人たちと充実した時間を過ごす
    • 大前提ですね、ポジティブ感情の第1項目で触れた通り、まずは家族を大切に。
Accomplishment / 達成
  • SMART(具体的、測定可能、達成可能、現実的、期限付き)である目標を設定する
    • 上記の取り組みを、SMARTとなるように目標設定していく。これも別記事でブレイクダウンする。
  • 過去の成功体験を振り返る
  • 自分自身の達成を讃える方法を工夫する
プラスアルファ

プラスアルファのうち3つに関しては、本格的に習慣化に取り組まないといけない...。

  • 楽観主義
    • 自分の強みなので、そのまま継続
  • 身体的な活動 / スポーツ等
    • 妻とともにウォーキング、ランニング、サイクリング、家での筋トレをやっていきたい
  • 栄養摂取
    • ここは課題だ... 自炊難しい... 先達たちに倣いたい。
  • 睡眠
    • 毎日24:00 ~ 07:00は睡眠時間として確保したい。これも管理難しい。

 

3.2. Well-being 5つの要素

基本的には PERMA モデルと重複する部分が多そうだけれど、Financial Well-being と Community Well-being を1つの独立する項目として置いているのは特有の観点かもしれない。

Career Well-being / 自分の人生
  • 自分の時間の使い方を知り改善することや、好きなことを仕事にすることでキャリアに対する納得感が得られるというもの
    • PERMA+ の E、R、M、A で言及
Social Well-being / 家族や友人との関わり
  • 日々の暮らしの中で深い人間関係と愛情を持つことで、社会生活が充実するというもの
    • PERMA+ の P、R、M で言及
Financial Well-being / 金銭、財務面の管理
  • 支出や収入の状況をきちんと管理することで、経済的に健康的な状態になれるというもの
    • PERMA には無かった観点。ポジティブ心理学の中で、経済的な条件は「一時的な幸福」に関与すると言われているものの、安定した基盤がなければ PERMA を高めることも難しそうな印象がある。
    • 行動指針としては、家計管理の改善と、極力負債を作らないようにしたい。
Physical Well-being / 健康、運動
  • 心身ともに健康で、物事を成し遂げるのに十分なエネルギーを持っている状態

    • PERMA+ のプラスアルファ部分で言及
Community Well-being / 地域コミュニティとの関わり
  • 住んでいる地域のコミュニティーと適切な関わりを持つことは、充実感をもたらすというもの
    • PERMA+ の E、R、M で言及

4. まとめ

各モデル同士、ないしモデル内の項目同士で重複する部分も多いことが分かった。

活用方法としては、

  • 普段の生活の中で足りていない部分がないかチェックする(今回の方法に近い)
  • 普段の生活で行っている活動を評価する指標として使う

あたりだろうか。

例えば自身のプライベート含めた1年を4クォーターに分けて、Well-being 5つの要素に沿って SMART な目標設定を行い実施した取り組みを PERMA+ 観点で評価するなど。

4月から社会人4年目になるので、目標設定して1Q後に達成度を見直してみたい。

*1:"I realized that my profession was half-baked. It wasn't enough for us to nullify disabling conditions and get to zero. We needed to ask, What are the enabling conditions that make human beings flourish? How do we get from zero to plus five?" - The New Science of Happiness - TIME"

*2:いわゆる、嫁と姑問題